「Make sure」は、ビジネス英語において頻繁に使用されるフレーズの一つです。
このフレーズは、英語圏のビジネス環境で非常に重要な意味を持ちます。
特に、何かを確認する必要がある場合や、誤解を避けるために確実性を求める場合に頻繁に使われます。
この記事では、「make sure」の正しい使い方や、類義語との違い、さらにはビジネスでの実際の使用例について詳しく解説していきます。
私は2023年からヨーロッパ圏で様々な国籍の人と英語で仕事をしている「海外駐在員」です。
このブログでは海外駐在している私が実際に必要だと思った英語の単語やフレーズを紹介していますので、これからビジネスで英語に触れる機会がある方は是非参考にしてみてください。
「make sure」とは?
「Make sure」とは、ビジネス英語において非常に頻繁に使用されるフレーズの一つです。直訳すると、「確実にする」という意味になりますが、実際には「確認する」というニュアンスが強く含まれます。ビジネスの現場で重要な情報やタスクを伝える際に、「make sure」というフレーズを使うことで、相手に確認するよう促すことができます。このように「make sure」は、ビジネスコミュニケーションにおいて非常に重要な役割を持っています。
「make sure」の正しい使い方
目的語に続ける形で使う
「make sure」を正しく使うためには、目的語に続ける形で使うことが重要です。つまり、「make sure」の後には、必ず確認したいこと、確実にしたいことを具体的に示す目的語が続く必要があります。
<例文>
例えば、以下のような文で「make sure」を使うことができます。
・Can you make sure to send me the report by Friday?
(金曜日までに報告書を送ってくれるように確認してくれますか?)
・I'll make sure to double-check the figures before presenting them.
(数字をプレゼンする前に再度確認するようにします。)
こうした文で、目的語に続ける形で「make sure」を使うことで、相手に対して確認することを明確に伝えることができます。
「that」を使って確認内容を明示する
「make sure」を正しく使うためには、「that」を使って確認内容を明示することも重要です。つまり、「make sure」の後には、確認したい内容が続く「that節」を使うことで、相手に対して何を確認したいのか明確に伝えることができます。
例えば、以下のような文で「make sure」を使うことができます。
<例文>
・Can you make sure that the report is completed by Friday?
(金曜日までに報告書が完成していることを確認してくれますか?)
・I'll make sure that the meeting room is reserved for 2 pm.
(2時にミーティングルームが予約されることを確認します。)
このように、「make sure」の後に「that節」を使うことで、確認内容を明示することができます。これにより、誤解を避けることができ、ビジネスコミュニケーションにおいて効果的なコミュニケーションを実現することができます。
確認相手によって使い分ける
「make sure」を正しく使うためには、確認相手によって使い分けることも大切です。つまり、「make sure」を使う際には、相手の立場や関係性に応じて使い方を変える必要があります。
例えば、上司やクライアントといったビジネス上の上位者に対しては、「make sure」を使う際に丁寧な表現を用いることが望ましいです。一方で、部下や同僚などの下位者に対しては、よりカジュアルな表現で使うことができます。
以下は、例文です。
<例文>
・Can you please make sure to check the figures before submitting the report to the client?(クライアントに報告書を提出する前に数字を確認してくれますか?)
(上司やクライアントに対して)
・Hey, can you make sure to email me the details by tomorrow?(明日までに詳細をメールで送ってくれるように確認してくれますか?)
(同僚や部下に対して)
このように、相手によって「make sure」の使い方を使い分けることで、より効果的なビジネスコミュニケーションを実現することができます。
また、さらに具体的な使い分け方としては、以下のような例があります。
相手が同僚や友人の場合
「make sure」を使う際には、「could you」や「would you mind」といった丁寧な表現を用いる必要はありません。簡単な指示形で伝えることができます。
<例文>
・Make sure you submit the report by the end of the day.(今日中に報告書を提出するように確認してください。)
相手が上司の場合
上司に対しては、より丁寧な表現を用いる必要があります。以下の例文では、敬称を使って上司に対して尋ねています。
<例文>
・Could you make sure that the documents are signed by the end of the day, Mr. Smith?(スミスさん、今日中に書類にサインしていただけますか?)
相手が顧客やクライアントの場合
顧客やクライアントに対しては、よりフォーマルな表現を用いる必要があります。以下の例文では、丁寧な表現を使って顧客に対して確認を求めています。
<例文>
・Could you please make sure that you send us the payment by the due date?(期日までにお支払いいただけますよう、ご確認ください。)
以上のように、相手に応じて適切な表現を用いることで、より効果的なコミュニケーションができます。
「make sure」と類義語の違い
「ensure」
英語には「make sure」に類似した表現がありますが、微妙に意味が異なる場合があります。ここでは、「make sure」とよく似た意味を持つ「ensure」について解説します。
「ensure」は、確実にある状態を保証するという意味で、「make sure」と同じように、事前にある状態を確認するために使われます。しかし、「ensure」は「make sure」よりもより堅固な保証を表します。
例えば、以下のように使います。
<例文>
・The company ensured that all employees received their bonuses.
(会社は、全従業員がボーナスを受け取ることを確実にした。)
この場合、会社は従業員がボーナスを受け取ることを確実にするために、必要な措置を講じたことを表しています。
また、「ensure」は「make sure」と違い、目的語に続けずに「that」を挿入して確認内容を明示する場合が多いです。
We need to ensure that the project is completed on time.(プロジェクトが期限までに完了するように、確実にしなければならない。)
以上のように、「ensure」は「make sure」とよく似ていますが、より堅固な保証を表し、目的語に続ける場合は「that」を挿入する傾向があります。
「confirm」
英語には「make sure」とよく似た意味を持つ言葉がいくつかあります。前述の「ensure」に加えて、ここでは「confirm」について解説します。
「confirm」は、「make sure」と同じく、あることを確認するために使われますが、「make sure」とは微妙にニュアンスが異なります。例えば、以下のように使います。
<例文>
・I need to confirm the meeting time with my colleague.
(同僚との会議時間を確認しなければならない。)
この場合、「confirm」は、ある情報を確認するということを表しています。一方、「make sure」はある状態を確認するということを表します。
<例文>
・Please make sure that the report is ready by Friday.
(金曜日までにレポートが用意されていることを確認してください。)
この場合、「make sure」は、レポートが金曜日までに用意されているという状態を確認するために使われています。
また、「confirm」は、ある情報を確認するために他の人に問い合わせたり、書類や予定表などを確認するために使われることが多いです。
<例文>
・Please confirm the reservation by email.(予約をメールで確認してください。)
以上のように、「confirm」は、ある情報を確認するということを表しており、「make sure」とは微妙に異なる使い方をすることが多いです。
「verify」
英語には、「make sure」や「ensure」と同じような意味を持つ言葉がいくつかあります。「verify」もその1つです。
「verify」は、「make sure」や「ensure」と同様に、あることを確認するという意味を持ちます。ただし、「verify」は、特に公式な手続きやプロセスの中での確認を指すことが多いです。例えば、以下のように使います。
<例文>
・We need to verify the applicant's identity before we can process the application.(申請を処理する前に、申請者の身元を確認する必要があります。)
この場合、「verify」は、公式な手続きの中で申請者の身元を確認するということを表しています。
また、「verify」は、より正確かつ確実な確認を行うことを示唆することがあります。
<例文>
・We need to verify the results of the experiment before we can draw any conclusions.(結論を出す前に、実験の結果を確認する必要があります。)
この場合、「verify」は、実験の結果を正確かつ確実に確認することが必要であることを示唆しています。
「verify」は、「make sure」と同様に、確認することを意味する言葉ですが、「verify」は、より公式な手続きや正確な確認を意味することが多いです。
ビジネスでの「make sure」の実際の使用例
メールやビジネス書類での使用例
ビジネス上で「make sure」はよく使われる表現です。例えば、ビジネスメールや書類で以下のように使われます。
<例文>
・Could you please make sure that all the necessary documents are included in the package? (必要な書類がパッケージに含まれていることを確認してください。)
・Before we proceed with the project, we need to make sure that we have sufficient resources. (プロジェクトを進める前に、十分なリソースがあることを確認する必要があります。)
・Please make sure that the report is completed by Friday. (レポートが金曜日までに完成するように確認してください。)
・Can you make sure that everyone is informed of the change in schedule? (スケジュールの変更をすべての人に伝えるように確認してもらえますか?)
これらの例では、確認が必要なことを指示する際に「make sure」が使われています。また、文脈によっては「ensure」や「confirm」、「verify」などの類義語を使うこともできます。ただし、「make sure」は、ビジネスにおいてもっとも一般的に使われる表現の1つであるため、多くの場合、この表現が最適な選択肢となるでしょう。
ミーティングやプレゼンテーションでの使用例
ビジネスのミーティングやプレゼンテーションでも、「make sure」はよく使われる表現の1つです。以下に例を示します。
<例文>
・Before we begin, let's make sure that everyone is on the same page.
(始める前に、みんなが同じページにいることを確認しましょう。)
・Can you make sure that the projector is working properly?
(プロジェクターが正常に動作していることを確認してもらえますか?)
・I just want to make sure that I understand your proposal correctly.
(あなたの提案を正しく理解しているか確認したいだけです。)
・Let's make sure that we address all the concerns before we wrap up this meeting.
(このミーティングを終える前に、すべての懸念点を取り上げることを確認しましょう。)
これらの例では、ミーティングやプレゼンテーションでのコミュニケーションにおいて、情報が正確であることや、問題が解決されることを確認する際に「make sure」が使われています。
ビジネスにおいて、コミュニケーションが重要であることから、この表現は非常に一般的に使われます。
まとめ
「make sure」は、ビジネス英語において非常によく使われる表現の1つであり、確認することや、情報が正確であることを重視する場面で使用されます。目的語に続ける形で使うことが一般的ですが、「that」を使って確認内容を明示することもできます。また、確認相手によって使い分けることも重要です。
「make sure」の類義語には、「ensure」「confirm」「verify」があり、それぞれ微妙な違いがあります。例えば、「ensure」は、確実に保証することを意味し、「confirm」は、ある情報や状況が正しいことを確認することを意味します。「verify」は、「確認する」という意味で、「make sure」と似ていますが、より厳密な意味合いを持ちます。
ビジネスでの具体的な使用例としては、メールやビジネス書類、ミーティングやプレゼンテーションなどで、情報の正確性を確認するために「make sure」が使用されます。
以上が、「make sure」の意味と使い方、類義語との違い、ビジネスでの実際の使用例についての解説でした。
ビジネス英語においては、「make sure」を正確に使いこなすことが、スムーズなコミュニケーションに欠かせないスキルの1つとなります。
実際にビジネスのミーティングの場でもかなりの頻度で出てきますので必ず理解しておくようにしましょう!